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CAN CELL
携帯住居からみた居場所の再認識。
蜂や鳥は生まれながらに驚くほど機能的な巣を作るように人が最小限の素材と空間で快適な巣を作るとしたらどのような形になるのか。カプセルホテルのサイズ感や宇宙船からヒントを得て常備薬のようなテントを作りました。太陽光や少量のバッテリーで駆動する形で仮設できる家の形の実験です。

年月 : 2017.02
寸法 : W900×D2000×H900(mm)
素材 : アルミ蒸着シート・アクリル・ナイロン・電子部品・太陽電池
技法 : 樹脂接着
体内に薬の効能を届ける最小限の形としてのカプセル。
人が快適に休むことができる最小の空間としてのカプセルホテルから、人の最小空間としてカプセルをモチーフに選びました。
使用素材のアルミ蒸着フィルムはNASAの開発した極薄の素材で、アルミ蒸着という名前の通り、ポリプロピレンなどの薄いシート素材に高温で熱し、蒸発させたアルミを吹き付け定着させることで作られる断熱性の高い素材です。
薄膜の素材なのでハーフミラーのように光を透過する性質もあり、中に入ると風や光を取り込み自然と一体感を感じる膜のようなテントとなりました。



畳むことができ重量も電源を含め500g程度です。
金面と銀面で熱に対する性質が異なり、金面は熱吸収。銀面は熱反射をします。中心のファスナーが外れる構造となっており、裏表を変えることで気象条件に対応させながら使用することができる設計になっています。


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