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カブトガニ カバン
カブトガニの形とヤギ革の持つ生々しい質感を対比させることで、生き物の犠牲の上に生活がある感覚を思い出す道具。
モチーフのカブトガニは古生代から姿を変えず今もは生きた化石として生息していることから、生き物の原点のような洗練されたデザインなのではないかと感じたからです。色や質感、サイズや重さに至るまで再現し剥製のようなビジュアルにするとともに普段使いできるカバンに落とし込みました。
制作ではランドセルのように立体成形を行いながらも、裏面はレーザーカッターの焼き入れ加工により鞄としての機能性を高め、鞄と剥製の中間となる新しい表現手法へ挑戦しました。
年月 : 2015.08
寸法 : W300×D600×H100(mm)
素材 : 皮革(ヤギ)
技法 : 立体成型・縫製
参考 : カブトガニ (日本種)雌 成体
鞄は甲羅の天地問わず背負えるよう設計にしています。開口部はファスナーになっており上下どちらに向いていてもしっかりと閉じることができます。
尻尾の付け根にはペンが1本差し込めるようになってます。バックの中には内ポケットが2つついており、財布や手帳をしまえる仕様です。
耐久性面では、500ml ペットボトル程度のサイズであれば甲羅の形くずれなくしまえるようになっています。
実際の生きているカブトガニ (左) カブトガニ カバン(右)の比較
笠岡市立カブトガニ博物館(岡山県)
国指定天然記念物“カブトガニ繁殖地として県をあげて保護と育成に 取り組む。世界で唯一のカブトガニを専門とした博物館。建物はカブトガニを再現した形状をしている非常にユニークな博物館です。
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