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​秘密の結晶

未開封のパッケージに樹脂を流し込み、内容物を封入することで、食品の「実態」を観察できる封入標本としました。

パッケージを開けず、そのままの状態で封入することで、内部構造や質感がもつ機能性を、外側のデザインや情報と同じレイヤーで取り出します。馴染みのある食品を新しい角度から見直すことで、日常のなかで無意識に見過ごしている「食の見えにくさ」や、私たちと食品との距離をあらためて意識する作品です。

コンビニで手に取れるカップラーメンや、封を切ればそのまま食べられる食品は、生活をスムーズにしてくれる一方で、あまりに自然に消費できてしまうからこそ、「何を、どのように摂っているのか」を確かめる手触りが薄れていきます。

ある日、深く考えずに食べ進めて気づけば完食しており、さらにもう一袋へと手が伸びてしまう——その“流れるような消費”の感覚に、言葉にしづらい違和感が残りました。そこから着想したのが「秘密の結晶」です。

品質表示に記載される原材料や食品添加物は多種多様で、表記を読んでも具体像を掴みにくいものが少なくありません。同じ材料や性質を指していても、マーガリンが植物油脂やファットスプレッドなど別の語で表記されることがあり、理解はさらに複層化していきます。

本作を通して、そうした違和感の一端——「見えているのに、掴みきれない」感覚——に触れていただければ幸いです。

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年月 : 2017.09
寸法 : W900×D300×H1500(mm)
素材 : 食品・エポキシ樹脂
技法 : 真空注型

馴染みのあるコンビニの商品棚のような展示台にすることで、違和感を手にとってもらえる展示を目指しました。

​ブースのサインも作品タイトルをコンビニ看板のような形でレントゲン写真を模す形で、日常を浮き彫りにするような感覚を作るためのデザインを考えました。

2020/4/1~2

SICF20展 表参道 SPIRAL INDEPENDENT CREATORS FESTIVAL 展示 

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